タイルのある風景32/いまよみがえる、日本建築史に残る洋館のタイル--重要文化財·旧岩崎家住宅［東京·台東区］

摘要

明治29年（1896）、当時の東京下谷区茅町に著名な建築家ジョサイア·コンドルの設計による三菱の創設者、岩崎家本邸が建てられた。 その後100余年を経て、解体の危機をのりこえて修復され、平成13年秋には庭園を開園、この4月からは洋館内部を含めたほぼ全面公開が実現した。 年月を経てなお味わいを増す、装飾タイルの魅力がいま、ここによみがえる。 旧岩崎邸に深い思い入れを抱く、生活空間コーディネーター·田賓 碧さんの文章とともに存分に堪能していただきたい。