EGFR阻害薬と血管新生阻害薬の併用

摘要

進行性非小細胞肺がん(non-small-cell lung cancer ; NSCLC)において，EGFR変異を有する患者は小分子EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor ; TKI)が有効である.しかしながら，無増悪生存期間(progression-free survival; PFS)中央値は第1世代のTKI(gefi-tinib, erlotinib)で約1年，第2世代および第3世代で11か月（afatinib),14.7か月（dacomitinib)，および18.9か月（osimertinib)であり，持続的な抗腫瘍効果を認めるものの，いずれも病勢進行を認める.したがって，腫瘍を長期に制御するために，EGFR-TKIに基づいた併用療法を開発する必要性がある.