藤田医科大学大学院保健学研究科医用放射線科学領域医学物理学分野の紹介

摘要

藤田医科大学を運営する学校法人藤田学園は創設者である藤田啓介先生の“人生究極の事業は教育である”の信念に基づき,当時極端に不足していた看護師や臨床検査技師を養成する目的で1964年に設立され,同年に看護専門学校を開校した,1966年には名古屋保健衛生技術短期大学を開学,1968年には藤田医科大学の前身となる名古屋保健衛生大学を開学し,学部の統合や学校名称の変更などを経て2018年には藤田医科大学は創立50周年を迎えた.藤田医科大学は現在,医学部,医療科学部,保健衛生学部の3学部を有する医療系総合大学として医師,看護師,保健師,診療放射線技師,臨床検査技師,臨床工学技士,理学療法士,作業療法士と診療情報管理士を養成する.教育病院として豊明市に第一教育病院の藤田医科大学病院（1,435床）,名古屋市金山エリアに第二教育病院のばんたね病院,三重県津市に第三教育病院の七栗記念病院,愛知県岡崎市に第四教育病院の岡崎医療センターを備え,藤田医科大学の学生たちはこれらの教育病院を主体に臨床実習を実施する.診療放射線技師を養成する放射線学科は,国内初の4年制教育課程として1987年に設置され,これまでに2,500名を超える卒業生が全国で活躍している.