基地と駐屯地：日本原駐屯地

摘要

日本原駐屯地は岡山県勝田郡奈義町に所在する陸上自衛隊の施設だ。岡山県全域の防衛警備?災害派遣を担当する第13特科隊や第13戦車中隊、第13高射特科中隊等が駐屯し、駐屯地の北側には日本原演習場が隣接している。中国地方のほぼ中央に位置する日本原駐屯地の歴史は、1965(昭和40)年3月に第13特科連隊第2大隊が姫路駐屯地から移駐してきたことからスタートする。同年の6月には第13戦車大隊が今津駐屯地から移駐し、概ね現在と同じ編成規模となった。1971(昭和46)年になると第13特科連隊の主力も移駐じCきたため、中国地方における野戦特科部隊の本拠地ともなった。1981(昭和56)年には第14旅団の前身となる第2混成団が香川県の善通寺駐屯地に新編されると、第13特科連隊の一部を改編じC1個高射中隊を作り出した。この高射部隊と第13特科連隊の2個大隊を統合した第2混成団特科大隊が新編されると、さらには第13戦車大隊第4中隊をベースにした第2混成団戦車隊も作られた。第2混成団戦車隊は1990(平成2)年に行われた「戦車北転事業」によって解体されたものの、一時は多くの戦車部隊の集う駐屯地として地元では有名であったという。