「薬都とやま」を支える専門人材育成への取り組み

摘要

富山県では、江戸時代から盛んであった薬業や高岡銅器の技術、河川の豊富さを生かした安価な電力や豊富な水資源、北前船の拠点となった富山湾の良港の存在など、地理的·歴史的な背景から、医薬品を中心とする化学工業やアルミ等の産業が発展してきました。特に化学工業では、製造品出荷額の7割以上を医薬品関係が占めており、最新の厚生労働省の令和2年度都道府県別医薬品生産金額統計においても、令和元年に続いて全国第4位となるなど、全国有数の薬の産地として、ジェネリック医薬品、一般用医薬品、配置家庭薬、原薬等の地場薬品企業や大手メーカーの工場が集積しています。こうした医薬品産業の発展とともに、容器や包装資材、添付文書やパッケージの印刷等の周辺産業も発達してきています。