（3485）(仮称)ねじ歴史文化会館　の設立を…

摘要

本稿は創立50年を迎えられた貴協会に対し、今までのねじの歴史を展示し、それをもって次の50年へ向けて「ねじ文化」を広く社会に語りかけ、未来産業としてのねじ産業をPRする(仮称)ねじ歴史文化館を提案するものである。1.背景と目的世界的に高い評価がされる日本のモノづくりの伝統。その伝統を裏で支えているのは、優れた技術を持つエンジニアと共に、彼らの手の一部となって応える、ねじ及び関連工具の存在だ。ねじによって組み立てられた機械や建造物などは社会で脚光を浴び、その存在感は大きいが、ねじそのものは地味で目立たない。機械や建造物の中に、ねじがすっかり溶け込んでしまうからだ。特に品質の良いものほど一体化し、存在が判らなくなる。だが本来、ねじ無しに機械?建造物は組み立てられず、機能しないのだ。