日本の地熱発電は大きな可能性:規制緩和と世界展開が重要

摘要

日本は、石油の99．7％、天然ガスの96％を海外からの輸入に依存する資源エネルギー小国である。日本のエネルギー自給率は18％あるといっても、それは原子力発電を国産エネルギーとみなした数字であって、原子力発電を除くと、日本のエネルギー自給率はわずか4％しかない（図表1）。これだけエネルギー自給率が低い先進国は、日本だけである。それだけに、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの普及は地球環境保護に貢献するだけでなく、日本のエネルギー自給率を向上させる結果をもたらす。