事業拡大と環境保護の果てしない戦い

摘要

21世紀に入ってからの、世界の政治動向、経済動向を見ると、事業を拡大し、 経済発展を重視するのか、人類の未来を考え、地球環境保護に重点をおくのかの 対立の連続であるといえる。読者の方も、ど承知のように、トランプ大統領による、 人類の歴史上初めての地球温暖化対策の世界的枠組みであるパリ協定からの離脱 は、炭酸ガス排出削減、地球環境保護を重視することは、企業、国民の負担を増 加させ、米国の経済成長を阻害するとして、炭酸ガス排出削減よりも、企業の自 由な経済活動を保証し、経済成長を重視する考え方である。他方、ドイツ、フラ ンスをはじめとしたEU（欧州連合）の国々の考え方は、このまま炭酸ガスの排出 を増加させ、地球温暖化を放置すると、人類に莫大な損害を与える可能性がある。そのため、人類の未来のために、地球環境保護に必要な対策をとることを重視する。