大林組技術研究所テクノステーションのZEBチャレンジ10年の取り組み: 省エネルギーと知的生産性の両立、ZEB化、ウェルネスを実現

摘要

当社は、東京都清瀬市に1965年の技術研究所開設以来、省エネルギー建築に取り組んできた。1982年には旧本館建設に多数の省エネ技術を盛り込み、エネルギー使用量が当時の通常オフィスの約25%いう超省エネルギービルを建設した。しかしながら、OA化による電力消費量の上昇や開口部が小さく、天井が低く暗いというオフィスの快適性に課題があった。2010年大林組グリーンビジョン2050の環境への取り組みとして、省エネ·省CO_2と快適性の両立を目指して本館テクノステーションを建設した（写真1）。また段階的にZEB化へ向けて改修を進めて、単なる超省エネを目指すのでなく、快適性や知的生産性を維持しながら、省エネ·創エネを達成するインハウスコミッショニングを進めてきた。