衝撃振動試験による健全度診断?対策

摘要

20世紀後半の高度成長期に整備された多くの橋梁が，21世紀に引き継がれ更新期を迎えており，老朽化した構造物の維持管理や，効果的な延命対策を行うことが重要な課題となっている．それらを効果的に行うためには，適切な検査方法を用いて，構造物の健全度を適正に評価する必要がある．ここでは基礎を含めた下部工の検査方法として，衝撃振動試験（NSFRB）を紹介する，鉄道橋梁では実績が多く災害後のダメージ判定や，経年劣化の確認に利用されている．この検査方法の特徴を以下に示す．