食品企業の危機管理対策

摘要

近年我が国日本は個人、官公庁及びその団体機関、民間企業、最近では安全が使命である鉄道会社までもがその倫理、モラル·マインドが金銭欲を主因に大低落し不正事件、スキャンダルが毎日の様に発生して真に嘆かわしい限りであるが、そのために日本を代表する様な超大企業が一夜にして存亡の危機に迫られる事例も稀ではなくなった。 その中には国民生活に毎日蜜着している食品企業にも事件が多発し、事故対策に官民あげて対策が求められ、私も2002年4月東京大井会館、同年4月品川区民会館、03年東京ビッグサイト、同年8月東京自動車会館でそれぞれ「食品企業の危機管理」のテーマで講演、フォーラム討議に参加した。 その内容にも基づき以下記述します。 21世紀になって食中毒菌やBSE（狂牛病）の食品事故が世界的に多発しているが、各国では食品担当行政機関が中心となり、事故の再発を防ぐとともに食品会社に対して自主的な危機管理を行うよう指導している。こちでは食品事故に対する危機管理というテーマで三つのCタイプの危機への備え及び戦後の特異な食品事故例と食品事故に対する危機管理、海外の食習慣や宗教戒律等について述べる。