グローバルメジャーと伍するため稼ぐ力を養う4年間

摘要

「足下のコロナ禍の収束が見えない中、欧州で紛争が勃発、極めて先の見えにくい状況でまとめた中期経営計画。4年という限られた期間では、『我々はこうなる』と、なかなか一言で言い切れない歯がゆさも残るが、十分に議論し、十分にまとめたと思う。産業ガスを事業の中心とする 我々が、不透明な時代の中、自分たちの事業の特性と強みを生かし、練りに練った至極まつとうな計画であると自負している。敢えて言うなら、真面目過ぎて面白みに欠けるぐらい」と、持株会社になって初めての中計策定への想いを濱田敏彦社長は述べる。「大気を原料とするため世界中どこでも事業展開が可能なのが産業ガス事業。だからこそ、グローバルに事業を拡大していく。但し、需要が増えなければ事業は成長しない。産業ガスは需要サイドの 状況に左右される運命にある。従って、現在のように先が見通しにくい情勢においては、4年後の仕上がりに幅を持たせなければいけなかつた」と最終年度の売上収益·コア営業利益の目標数値に幅を持たせた理由を説明する。もっとも、世界は広く、コンディションが悪いところもあれば良いところもある。良い地域を取りこぼさないためにもグローバル化は不可欠というわけだ。