タイヤの真実 第27回：タイヤ試験考、その2

摘要

もちろh、スーツのことではなくて、タイヤの話です。乗用車用タイヤは開発スタイルの違いで2種類に分けられます。ひとつは、カーメーカーから注文を受けて開発するOE（オーイー：純正）タイヤ。もうひとつは、パンクや摩耗でタイヤを履き替えたいユーザーのために、タイヤメーカーが用意するREP（リプ：補修用）タイヤです。OE タイヤは新車に装着される純正部品のひとつです。クルマのコンセプトを実現するための専用設計なので、ドンピシャの性能にチューニングされます。いっぽうREPタイヤは履き替え用なので、サイズが合うすべてのクルマに装着される可能性があります。減ってしまったから、もっとグリップが欲しいから、と理由はイロイロです。だからREPタイヤはどhなクルマにつけても、それなりの性能を発揮できる寛容性が必要です。そのうえで、経済性や乗心地の良さなどをトッピングして特徴づけをします。OEタイヤとREPタイヤについては別の機会に紹介しますが、今月号では要求性能が細かく多岐にわたるOEタイヤのRR （Rolling Resistance：転がり抵抗）改良をイメージしながら「タイヤ試験」を紹介しましょう。