1965 Ford Mustang GT Convertible：輝く栗毛

摘要

あのリー·アイアコッカがフォードの社長在職中に企画した、初代マスタングが誕生したのは1964年のこと。今見ても優雅なエクステリアデザインだが、実際のスリーサイズは4612×1732×1298mm、ホイールベースは2743mmと、元祖“ポニーカー”の呼び名にうなずけるほどコンパクトだ。その後ろを、シボレー·カマロやダッジ·チャレンジャーが追った。ベビーブーム世代に向けた比較的安価なクルマを目指し、開発期間短縮とコスト削減のため、マスタングは多くを当時のファルコンから流用する。そのいっぼうで、フルチョイスシステムと呼ばれた豊富なオプションの用意も特徴のひとつだった。まずはクーペとコンパーティブルが登場し、のちにファストバックも追加。やがて映画やモータースポーツなど、このクルマが世に与えた影響は果てしなく大きく、現行モデルや先代モデルがそのデザインアイコンを引き継いでヒットしているのはご存知の通り。