欧日米における白金族金属二次埋蔵量の将来推計：次世代自動車の導入を考慮して

摘要

白金族金属(Platinum-Group-Metals: PGM)は，高触媒性等の性質を有していることから，自動車の排ガス浄化触媒として必要不可欠な材料となっている．また，PGMは燃料電池の反応触媒として用いられており，燃料電池自動車(FCVs)の導入は，需要増加の要因となり得る．しかしながら，次世代自動車の普及を考慮したPGMフローやリサイクルポテンシャルを分析した研究は存在しない．そこで本研究では，次世代自動車の導入に伴う2050年までのPGMフロー·ストックおよび二次資源としての供給ポテンシャルである二次埋蔵量の推計を行った．