山手線ホームドア設置の概要

摘要

JR東日本ではこれまで、ホーム上のお客さまの安全対策として列車非常停止警報装置や転落検知マットなどを整備してきた。一方、ホームからの転落事故については、近年、その発生件数を減らすことができず、またホーム上の安全に対する社会的な要求の高まりを受け、2008年度に山手線へのホームドアの導入を決定した。その後、具体的な導入計画の策定を経て、2009 年度には恵比寿駅と目黒駅で工事に着手し、それぞれ2010年6月末と8月末に使用開始したところである。本稿ではこれら2駅のホームドアの仕様、施工概要について述べるが、以下では区別の必要がない限り「可動式ホーム柵」を「ホームドア」と表記する。