術中リアルタイムカメラキャリブレーションによる脳神経外科用顕微鏡重畳表示システムのための術具検出の検討

摘要

脳腫瘍摘出術において，ナビゲーションシステムからの術具位置情報を確認時にナビゲーションシステムのモニタと術野を見比べる必要がある．そのため，術者は得られた位置情報と術野の相対関係から予測して作業を行うため，ナビゲーションシステムからの正確な位置情報を活用できていないという問題がある．我々はナビゲーションシステムと術野を術中にリアルタイムにキャリブレーションし，術野である顕微鏡画像に位置情報等を重畳表示可能な手法を提案してきた．そして，提案手法を高精度に実現するためには顕微鏡画像からナビゲーションシステムが誘導する術具であるバイポーラ電極の精確な検出が必須である．よって，本研究では脳腫瘍摘出術時の顕微鏡画像から精確にバイポーラ電極を検出する手法を検討したので報告する．