超音波エラストグラフィの開発－医工融合研究による医療イノベーションを目指して

摘要

超音波エラストグラフィは、組織の硬さを実時間で簡便に可視化できる方法であり、著者が取り組hできた医工学融合研究、産学官連携が実を結び、世界に先駆け、我が国において臨床装置が実用化された。乳がh診断をはじめ、動脈硬化、肝硬変など、組織硬化性の病変を伴う疾患の診断において、この超音波エラストグラフィの有用性が実証されるにつれ、現在では、従来のBモード像、ドプラ法に並ぶ、第3のモードとして、殆ど全ての超音波診断装置のメーカでは、エラストグラフィの機能が搭載されるまでになった。