胸部マルチスライスCT画像を用いた冠動脈石灰化検出アルゴリズム

摘要

現在，心疾患は日本の死因の第2位を占めており，その中でも冠動脈石灰化による虚血性心疾患は重要な死因である。 冠動脈病変の診断法としては，CT画像とカテーテルを用いた冠動脈造影があり，後者では血管内膜や大動脈弁の損傷などと危険を伴う。 また，造影剤による死亡も含む重篤な副作用が出現したと報告されており，非侵襲的なCT画像による診断は着目されている。 そこで本報告では，胸部マルチスライスCT画像を用いて冠動脈石灰化の検出アルゴリズムを述べる。