上肢切断肢の皮膚表面計測技術を用いた電動義手のデモ機製作

摘要

支給制度の遅れにより，上肢切断者に対する筋電電動義手の支給率は低く，日常生活の自立等の妨げとなっている．そこで著者らは，上肢切断肢の形状変形そのものを利用した全く新しい生体計測技術の提案を行った．本技術は，歪センサ内蔵の入力デバイスを前腕に張り付けることにより，前腕の回旋による皮膚表面の形状変形を読み取り，入力信号を得るものである．本研究では，本義手の有用性を十分にPRするために，研究者や医療関係者などの健常者でも電動義手操作を体験できるデモ機を製作した．