自然災害（地震·台風·雷）における安全対策：無停電電源装置(UPS)の最新動向－省エネ·CO{sub}2削減に貢献する新時代の無停電電源装置(UPS)

摘要

無停電電源装置（以下UPS）は金融機関、公共サービスのオンラインシステムなど重要システムや通信機器用としてインターネットデータセンターやニューメディアなどのバックアットプ電源として大型UPSが普及してきた。 一方、コンピュータの高性能化によるダウンサイジングや分散化が進み、パソコン、ワークステーションなどの電源として小型UPSの需要が拡大してきている。 また、最近の傾向として放送、病院、半導体·液晶工場の設備も電力の安定供給への必要性が高まり、UPSの適用分野は拡大してきている。 このようにUPSの適用範囲が拡がるにつれて容量、系列、仕様、性能·機能、信頼性などに対する要求も多様化してきている。 特に、近年、地球環境問題への意識の高まりからUPSに対しても市場ニーズにマッチした損失の少ない高効率UPSへの要求が高まっている。 本稿では、最近、注目を集めている省エネ、CO{sub}2削減の環境問題の対策を目的とした高効率UPSについてミニUPS、中大容量UPSの製品および特長を紹介する。