九州工業大学 大学院工学院 機械知能工学研究系 熱デバイス研究室

摘要

具体的なテーマとしては、マイクロ周期構造表面を利用した熱ふく射特性制御の研究、ナノボーラス体の熱伝導の研究となっている。熱ふく射特性制御の応用先は、表面改質による電子機器の冷却促進や赤外線で発電する熱光発電の高効率化であり、ナノボーラス体のもつ非常に低い熱伝導率の応用には熱電変換の高効率化が挙げられる。さらに周辺技術としてナノポーラス熱電半導体のデバイス化、熱電半導体による水温制御といった応用研究も進めている。研究室のノウハウとしては伝熱工学の知識をベースに、微細構造表面のもつふく射特性の測定、フラッシュ蒸着法やアークプラズマ放電法による熱電薄膜の生成、3ω法による薄膜の厚さ方向熱伝導率測定、レーザ周期加熱法を用いた薄膜の横方向熱伝導率測定、SThM（走査型熱顕微鏡）による局所領域の温度測定、フォノン輸送計算、分子動力学法によるフォノン特性の解析が挙げられる。