多重PWMインバータによる多重巻線モータドライブ：電気的マルチシリンダエンジンの実現

摘要

自動車のエンジン（内燃機関）は、ほぼ例外なくマルチシリンダである。 しかもシリンダ数が多いほど高級と考えられている。 原理的には、そして実際にも1シリンダで動くのに、なぜマルチシリンダが好まれるのか。専門家でなくてもその理由は想像できるし、をの過さを体感されている方も多いだろう。 コストは1シリンダの方が低いかも知れないが、をれを上回るメリットがあるに違いない。 パワーエレクトロニクスにおいても、マルチシリンダに相当する技術がある。 多重スイッチングと呼ばれるものである。 爆発タイミングをずらした複数のシリンダと同様に、タイミングをずらした複数のスイッチング出力を合成して、ひとつの出力にするものだ。