ギガヘルツ時代のノイズ対策技術：基板高速化に伴う伝送方式の変化と設計上の注意点について最先端のRambusテクノロジーも含めて紹介する－ギガヘルツ時代のプリント配線板SI/EMC設計技術

摘要

最近のMPU (マイクロプロセッサ）の高速化は著しい。 つい最近2GHz を超えたと思っていたら、トランジスタレベルではすでに2百数十GHz、スキュー0.028psというニュースが記憶に新しい。 MPUの高速化に伴い、基板上のシステムバス·メモリバスなどがボトルネックとなり、基板伝送の高速化を余儀なくされた。 現時点でもその波は抑えきれない。 周波数が速くなると、①タイミングマージンが確保できなくなる②波長が短くなり、考慮しなければいけない伝送線路長が短くなる③反射による影響を受けやすいなど、今まで考えなくても良いことまで考慮が必要となる。 以下、高速化に伴う伝送方式の進化とその際、注意が必要な事項について記述する。