ノイズ低減効果モデルとしての電磁波吸収体を装荷した平面アンテナの特性解析

摘要

現在普及が進hでいるデジタルハイビジョンテレビ等のビデオチップや回路周辺からば，電磁波ノイズが発生しており，他の機器の回路に干渉して誤動作を引き起こすなどの危険性から，問題視されている．電磁波の外部への漏洩はシールドにより防ぐことが可能だが，内部で電磁波が反射して，ノイズ発生源である電子機器自身の誤動作を招くおそれがある．そこで，電磁波吸収体を用いてその影響を低減させることが提案されている．本研究では，電磁波吸収体に熱伝導に優れた炭化珪素セラミックスを使用し，ノイズ低減モデルとして，ノイズ発生源である電子機器に見立てた平面アンテナの上に金属板で裏打ちした電磁波吸収体を装荷したものを用いて，アンテナの特性に与える影響と吸収体の効果を，FDTD法シミュレーションと実験によって比較検討した．