ANC技術搭載ヘッドセット「ANCHOR man」：アクティブノイズコントロール技術の産業設備への適用

摘要

工場内において聴力保護や作業環境改善の観点から音環境の改善策を求められることがある。 この場合はまず騒音源の低騒音化を検討し、対策することは勿論であるが、安全性や保守性の観点から止有を得ず受音者対策を行わなければならない場合も多い。中でもイヤーパッドや耳栓は受音者側の対策として主に利用されているが、近年は無線通信機や構内PHSが工場内の連絡手段として使用されていることもあり、単純に耳を覆うことは好ましくない。 そのため、情報伝達を優先させ、耳を保護することなく劣悪な環境で交信を行っている例も少なくない。 当社は産業設備を対象として、受音者の耳を保護すると共に高騒音下においても快適なコミュニケーション環境を提供できる聴力保護ツール「ANCHOR man」をBOSE社と共に考案し、実用化した。