超低温LNGバルブ機構の考察

摘要

忘れてはならないのは地球環境の自然保護。 従来何の手も打たなかった中国はじめ発展途上国の環境対策にようやく反省の兆候が見られたとは言え、オゾンホールの拡大はじめ極地の温暖化が憂慮されている。 大気汚染物質のCO{sub}x、NO{sub}xの削減に、大いに効果を発揮しているのが天然ガスである。 天然ガスはLNGとして扱われている。 今日では知らぬ人の無いほど普及していることとあわせ、LNG産業は確かに成熟の域に達した。 いまや無公害エネルギーとして定着している。 都市ガス、製鉄プラント、火力発電所などで歓迎されている。 その利用法は多方面にわたっている。 熱エネルギーだけでなく冷熱エネルギーとしても範囲を広げている。身近なものをあげれば産業廃棄物の低温破砕処理、農産品、魚介類の冷凍保存。さらに食品、野菜、科学製品などの保存·流通上の利用方法もある。 工業的には冷熱利用の空気液化プロセスがある。酸素·窒素の分離に役立てるとか、また極低温でしか発揮されない超伝導現象が、近年高温化されてLNG冷熱で可能になりつつある。だが、超低温施設は極めて高価につく。例えば、LNG専用タンカ－ともなれば、一般夕ンカーに比較して、船価が十倍近くかかる。もちろh貯蔵夕ンクもだ。 それにそれらの施設に使われる配管の保冷費も同様である。 これらすべての箇所に超低温LNGバルブが設置されている。 なにしろバルブの種類は多い、手動式、自動式様々ある。 口径は1／2B～2B、50Aから300A程度が実際に使用されている。 ただし、天然ガス用のパルプともなればさらにバルブの範囲は広まる。ましても遠距離輸送のパイプラインともなれば、主に32B（800ミリ）から60B（1500ミリ）程度の大口径のものが多い。 ただし、これらはすべて自動式緊急遮断弁として使用される。