脳磁界聴性40Hz成分の位相同期のモデル化に関する検討

摘要

本研究では，40回/sで断続するチャープ晋刺激時の脳磁界を計測し,それに含まれる舶用馳成分を現象論的に記述するため，その位相の振る舞いのモデルとして微分方程式モデルを提案した。 このモデルによって得られた40Hz成分波形の示すphase coherenceの変化は，実測値をある程度よく近似することができたので，現象記述のモデルとしてある程度の妥当性を示すことができた。 また，この現象論的モデルにおける位相の同期は,刺激に対して完全に同期する誘発反応を仮定しても説明できず,自発反応が刺激に対して同期するという仮定も必要となることを示した.自発成分と誘発成分の位相に分離して位相同期を検討することがこれからの課題である。