国内需要動向について（12年11/12月）

摘要

伸銅品の需要は一段と低迷感を強め、11月生産の前年同月比は26.7％減、12月速報では28.6%減とまだマイナス巾は拡大傾向にある。 12月生産速報の70,890トンは12月としては年間80万トンの規模であった昭和57年以来の低水準となっている。12月の品種別では、これまで大幅減少にあった板条製品が底這いを続ける中で、棒線製品が前年比25-30％に減少幅を拡大し、管製品も同じく20％程度の減少で、全品種が大きな減少に見舞われる状況に立ち至っている。 13歴年の合計量（速報）は98万8千トン、前年比15.4％の大幅減少であり、昭和62年以来14年間キープした100万トン台を割った。 この前年比減少幅は第一次オイルショックの昭和49年（22.9%)、40年不況の昭和40年（20.5％）に次ぐ歴代3位のワースト記録で、減少量（約18万トン）は過去最大となった。 品種別では黄銅管以外は全て前年を下回り、青銅板条は34.8％減、銅条23.0％減、黄銅条20.9％減と落ち込みが大きかった。 黄銅棒も11.5％の二桁減少、銅管は7.0％の減少であった。