遺伝的アルゴリズム及び非定常逆解法を用いた管路内の漏れの探索（第2報、漏れが2箇所の場合）

摘要

前報では、非定常逆解法と遺伝的アルゴリズム(GA)を利用して管路中の漏れを探索する方法について報告した。管路中で発生し上下流に伝播される非定常圧力の中には管路中の状態に関する情報が含まれているので、漏れの探索にはこれを利用する。前報では管路中の漏れが1箇所のみの場合を対象としたが、本報では2箇所の漏れに対して探索を行う。 また、実際の漏れの数と異なる数の漏れを仮定して探索を行う場合の影響についても調べた。 なお、本研究では、GAの適合度を判断する測定圧力として、計算で求めた圧力値を利用している。 そこで、実用性を考慮して、ノイズが含まれた圧力値を利用し、探索の精度および計算時間についても検討した。