アルキレーション装置への水洗塔導入による触媒寿命の改善

摘要

当社アルキレーション装置（InAlk）は残渦流動接触分解装置（RFCC）で分解精製したC4留分を原料とし，高オクタン価のC8パラフィン系ガソリ ン基材であるアルキレートを生産している。本装置の内，原料中のC4オレフィンをC8オレフィンに 重合する重合反応塔の触媒が期待寿命1年以上に 射し，実運転の触媒寿命が約6ヶ月となり早期失 活が認められた。その対応として，アルキレーショ ン装置の上流に水洗塔を設置し，触媒失括の原因 であった原料中の不純物を除去することで，触媒寿命1年以上を達成した。本稿では，水洗塔設置 を始めとした重合反応塔の触媒寿命改善にむけた取り組みについて紹介する。