発電システムとしての固体酸化物形燃料電池SOFCの開発究極の高効率発電システムを求めて

摘要

2005年2月に京都議定書が発効し，温室効果ガスの排出削減が急務となっている。温室効果ガスであるCO_2排出量の削減には，中短期的には高効率発電システムの普及による化石燃料の有効活用，長期的には再生可能エネルギーや水素燃料などの新エネルギーを合理的に組み合わせた新発電システムの実用化が必要である。 これに対し三菱重工業では，発電効率を飛躍的に高めることができる燃料電池に早くから注目し，これまでの長年にわたる着実な開発の積み重ねにより，いよいよ実用化の段階に近づきつつあると考えている。