21世紀型建材エコマテリアルとは

摘要

エコマテリアルとは建築におけるエコロジカルな建材、素材などの略称である。 エコマテリアル使用の必要性は建築界で最近特に認識されはじめているが、もう一度ここで建材としてのエコマテリアルの方向性を整理してみたい。 エコロジー理念は、人間社会を地球生態系に調和した循環型社会に向けることにある。 （図1参照）この理念に逸脱する建材はエコマテリアルとはいえない。 このエコロジカルな理念のメインテーマは循環型社会の形成、自然との共生、環境負荷削減であるが、エコロジーという概念は非常に巾が広く、概念同士がぶつかりあう建材も存在する。例えばリサイクル製品でもそこに含まれる有害物質によって健康問題が発生しうる場合、あるいはリサイクルはできるが、その際に多大な製造エネルギーが必要となる場合等である。従って評価軸を整理し最低条件を明確にしておく必要がある。 ここでエコマテリアルの評価軸について次のように整理してみたい。 基本軸は以下の六つである。