高光沢新聞用紙の開発

摘要

新聞輪転機で使用可能な光沢新聞用紙「プレミアムニューズ~R」の開発に他に先駆けて成功した。従来，乾燥装置を持たない新聞輪転機では，印刷光沢を得るために塗工量や平滑性を高めるとインキ乾燥性が悪化して印刷物に汚れが生じるため，印刷光沢とインキ幸乞燥性の両立は出来ないと考えられていたが，朝日プリンテック，朝日新聞，サカタインクスとの共同プロジェクトで光沢新聞用紙の開発に着手した。種々の検討の結果，塗工紙での塗料と原紙の両面での用紙改良により印刷光沢とインキ乾燥性の両立方法を見出した。更にFMスクリーンによる刷版と高濃度インキの使用は，必要とするインキ量を低減することによりインキ乾燥性を良化することが出来る。製品化した光沢新聞用紙は通常印刷速度の新聞輪転機でも印刷作業性に問題なく使用され，良好な印刷品質が得られている。