家庭紙用ワイヤーの特徴と最新動向

摘要

抄紙用ワイヤーの起源は非常に古く，1798年にフラン ス人ルイ·ロベールが世界初の連続式抄紙機を発明する前から使用されていたと言われている。1975年頃までは金属製のワイヤーが主として使用されていたが製紙抄紙機の大型化，高速化の進化に伴い，現在ではプラスチックワイヤーが主となっている。その役割は①パルプスラリーの脱水，②紙質の形成，③次工程（プレスパート）への搬送の3つである。特に，紙質形成に関しては紙の出来上がりを左右する重要な役割であるため，その要求度は高い。抄紙用ワイヤーもその要求を満たすべく常に進化し続けている。