産業レポート 統計にみる2018年溶接関連需要動向: 鉄鋼生産/溶接材料生産·出荷/鉄骨推定需要量/新造船竣工量

摘要

日本鉄鋼連盟がまとめた2018年（暦年ベース）の鉄鋼生産概況によると，粗鋼生産は前年比0.3%減の1億432万8,000tと，4年連続の減少。1億tの大台は9年連続で維持した。銑鉄生産量は，同1.3%減の7,732万8,000t，4年連続の減少となった。熱間圧延鋼材は，前年比0.03%減の9,241万2,000tと4年連続の少。1億tの大台回復には至らなかった。粗鋼生産を炉別にみると，転炉鋼は前年比1.4%減の7,823万tと，2年連続の減少。また，電炉鋼は同3.1%増の2,609万8,000tと，2年連続で増加した。鋼種別では，普通鋼が同1.0%減の7,873万4,000tと5年連続の減少。特殊鋼は同2.0%増の2,559万5.000tと3年連続で増加を維持した。熱間圧延鋼材を鋼種別にみると，普通鋼が前年比0.7%減の7,162万6,000t，特殊は同2.2%の2,078万6,000t。前年比では，普通鋼が5年連続の減少，特殊鋼が3年連続の増加となった。