阪大などでレーザコーティング法開発

摘要

新エネルギー·産業技術総合開発機構（NEDO)が管理法人を務める内閣府事業「戦略的イノベーション創造プログラム（SIP)/革新的設計生産技術」で，大阪大学と石川県工業試験場，村谷機械製作所は，直噴型マルチビーム式によるレーザコーティング法を開発し，このほどスマートフォン部品向け金型やマイクロドリルなど高精度な加工に対応できるレーザコーティング技術を確立したと発表した。同技術では，集光径の小さいレーザ光の複数照射などにより，ひずみの小さいコーティングや薄肉な皮膜積層，球面など様々な形状へのコーティングを実現する。村谷機械製作所は，この成果を活用して開発した直噴型マルチビーム式レーザコーティング装置を同社のレーザ加工機シリーズに加え，2019年4月から販売開始を予定する。