同相駆動型円板超音波モータの振動モード変化－インタクタによるスプリアスモード制御

摘要

筆者らは駆動に使用されない半分の電極をモータ負荷特性を調整する制御端子として使用し、キャパシタと抵抗からなる電気負荷の接続によってモータの正道回転特性の不揃いを改善した。 しかし、同端子へのインダクタの接続効果は十分に検討されなかった。 以前に棒状縦振動子内に設けた電気端子へのインダクタの接続によって、縦振動の共振周波数および振動モードの調整が可能であることが報告されている。同様にして、制御端子へのインダクタの接続は同形縮退モードを利用した屈曲円板振動子の振動特性にも十分に影響すると考えられる。 本稿では屈曲円板振動子の制御端子にインダクタを接続することで主共振周波数近傍のスプリアスの制御が可能であることを等価回路解析と実験により検討した結果を報告する。また、制御端子の電気的条件による振動モードの変化についても報告する。