北陸新幹線 保守用事運転支援装置の開発

摘要

本装置は北陸新幹線の線路や架線等の保守を行う保守用車に搭載し，保守用車同士の衝突や作業員との接触事故を回避するなど，作業員の安全確保を支援する目的で開発された運転支援装置である。山陽新幹線に導入済みの装置を基に，雪の多い地方を走る北陸新幹線に新たに加わった除雪車の運行で必要となった機能を追加した。保守用事運転支援装置（以下，支援装置）は，地区毎の設置·運用試験を経て，2014年度末から山陽新幹線の全線で運用されており，北陸新幹線においても，西日本旅客鉄道株式会社殿（以下，JR西日本殿）の営業区間である上越妙高から金沢の開業に伴い，山陽新幹線で実績のある支援装置を納入する運びとなった。