2004（平成16）年度におけるエネルギー需給実績について

摘要

経済産業省はこのほど「2004（平成16）年度エネルギー需給実績」をまとめた。 それによると，2004年度の最終エネルギー消費は16,024PJ（ペタジュール）で，前年度比0.9％の増加となった。 部門別には，景気の堅調な推移により生産活動水準が上昇したことにより産業部門が1.0％増，また，暖夏を背景に冷房需要等が増加したため民生部門が1.3％増となり，運輸部門は同0.0％減と横ばいとなった。 一方，こうした需要の動きに対して，一次エネルギー国内供給は23,674P Jとなり，前年度比2.6％増加している。 エネルギー源別には，原子力が18.1％増と大きく伸びたほか，発電用が伸びた石炭が9.4％の増加となったが，天然ガス，石油がマイナスに終わった。 この結果，一次エネルギー総供給に占める石油のシェアは48.1％となり，2003年度の50.0％から1.9ポイント下降している。 以下，同要旨を紹介する。