2003（平成15）年度におけるエネルギー需給実績について

摘要

経済産業省はこのはど「2003（平成15）年度エネルギー需給実績」をまとめた。 それによると，2003年度の最終エネルギー消費は15,912PJ（ペタジュール）で，前年度比0.8％減少した。 部門別には，景気の堅調な推移により生産活動水準が上昇したことにより産業部門が増加したが，冷夏暖冬の影響により冷暖房用需要が減少した民生部門と，旅客輸送量の伸び止まり，営業用トラック比率の増加を背景に運輸部門が前年比減少となった。 一方，こうした需要の動きに対して，一次エネルギー国内供給は22,422PJとなり，前年度比0.1乳増加している。 自主点検記録問題による長期停止を余儀なくされた原子力が18.7％減と大きく落ち込hだ一方，石炭，天然ガス，石油などの化石燃料が増加している。 この結果，一次エネルギー総供給に占める石油のシェアは2002年度の49.7％から50.0％とちょうど5割に復活している。以下，同要旨を紹介する。