設計者自身によるソフトウェア品質作り込みのアプローチ

摘要

コンピュータシステムの技術的進化の過程で，ソフトウェアは大量に開発され世に出た．その結果，稼働中のソフトウェアに対する改修作業が頻発している．新製品のソフトウェア開発であっても，過去の類似製品のソフトウェアをベースに機能の追加や変更を行う形態が増えている．このためソフトウェアを一から作り上げる機会は,全く新しい領域の製品·サービスを開発する場合などに限られ，ソフトウェアを"資産”として扱う必要性が増してきた．また，ソフトウェアが搭載された製品の市場は，競争力の源泉をコストやスピードに求めるビジネス戦略が主流になっており，製品の提供サイクルが急激に短くなっている．