長距離輸送されるエアロゾルの影響は？

摘要

人間が扱う以上、科学の進歩もやはり楽な分野というか、取り扱いが比較的容易なところから進むものと考えて間違いない。 大気汚染や大気の関係する地球科学の分野を見ても、それは明らかである。 大気汚染現象が起こっている高度から見ると、最初は対流圏下層が中心的に取り上げられたものの、現象の複雑さの紋か、めざましい進歩はむしろ成層圏の科学に見られた。 これにはオゾン層破壊の現象が大きく関与していたかも知れない。 対流圏で起こっている現象に比べれば、成層圏で起きている現象は比較的単純であり、アクセスの困難さも、気球、飛行機、ロケットなどの利用が可能となって、容易になってきた。 成層圏大気科学の発展はめざましく、最近ではかつて成層圏を研究の対象にしていた科学者も多くの人が対流圏を対象にし始めているといっても良いのではないかとさえ思える。 もちろh成層圏にもまだ多くの科学的な問題が残されているが、科学者のパイオニア魂をくすぐる問題は対流圏に多く残されていると言うことであろう。