火力発電所より排出される籾殻灰の有効利用に関する基礎的研究

摘要

コンクリート用混和材として練混ぜに用いた籾殻灰混入コンクリートの物性の把握を目的とし、異なる3種類の籾殻灰をそれぞれ使用して、籾殻灰の混入がモルタル及びコンクリートの硬化前と硬化後の物性、圧縮強度に与える影響について実験に基づいて検討した。フロー試験より、練混ぜ時間とSP添加率の適切な組合せは今回の実験においては明らかにならなかった。強度試験より、発電所より排出された微粉砕前の籾殻灰の状態でも90％以上の活性度を有することが明らかとなった。今後の課題として施工性と経済性に配慮した配合の開発が挙げられる。