EPR型原子炉圧力容器用フランジ一体型ノズルシェルの製造技術の開発

摘要

欧州型加圧水型炉（EPR：European Pressurized Water Reactor）は、在来型炉と比較して、単基出力の増大、安全性および経済性の向上、定期点検期間の短縮などが図られた4ループ型PWRの新型炉である。 図1に欧州型加圧水型炉圧力容器材料レイアウトを示す。 フランジー体型ノズルシェルは、フランジとシェルのみならず、更にセットオン型ノズルの採用によりノズルも一体化させた設計となっている。 この設計は、溶接線を減らすことによる原子炉圧力容器の構造健全性の向上を意図するものである。また、その結果として原子炉圧力容器の製作期間短縮および運転時非破壊検査（運転前および運転中）の低減にも大きく寄与することになる。 フランジー体型ノズルシェルは、2003年にリニューアル化した弊社14,000トンプレスを始めとする大型設備および大型鍛銅品の製造技術を基に大型化·一体化された鍛銅品として開発された。 この度、フランジ一体型ノズルシェルの製造を成功裏に完了したので、その開発技術の概要を以下に示す。