鋳鉄鋳物に発生する不具合現象の観察、原因追求とその対策

摘要

鋳造欠陥対策には宝道はない。ひたすら現場に足を運hで自分の限で現物を確かめ、鋳造工場で現実に鋳造品に発生した不良が何であるかを判断し、その原因を推定する。その過程には経験や知識に裏打ちされた原理、原則にもとづく洞察が必要になる。　鋳物は機械部品の一要素として加工代並びに鋳物特有の抜け勾配及び鋳造方案に不可欠な湯口、堰などが付与された素材あるいは二粗材として生産される。ネットシェイプあるいはニアネッおシェイプと言われているが所詮は半完成品素材である。この半完成品である間に鋳造工程の担当者は加工寸法以外の品質を保証しなければをらをい。そのためには、加工完成部品の形状、要求される機能を充分に理解した上で製造にあたるべきである。また自工程の工程能力と要求品質との照合に絶えず気を配るべきである。