第3の無線IPアクセス手段としての仮想シングルセル

摘要

移動通信オフロード対象としての小規模セル群を道路に沿って配置し、PON （Passive Optical Network）で結合し、通信と制御で複数セルをあたかも一つのセルとして動作させるセルラー網を移動通信と無線LANに次ぐ第3のIPアクセス手段に位置付けている。端末の在圏するセルを主セルとし、その隣接セルを副セルとして合わせて論理マクロセルとし、同種のポーリングを論理マクロセルに発し、応答のあった位置でパケット転送を行う。端末の移動に合わせて主セルも移動させていくと特別なハンドオーバー処理を行わなくても、対象端末にはハンドオーバーの不連続がない仮想シングルセルが構成できる。論理マクロセルの外側に無線インタフェースの制御を外した拡張論理マクロセルを設けるとハンドオーバー時の処理や未転送パケットのセル間転送が省ける。複数セルを一つのセルとして動作させるが、転送オーバヘッドも大きくない。