航空機搭載Kuバンド干渉型合成開口レーダによる3次元データ計測精度の検証

摘要

本稿では、高精度の3次元地図作成を目的として新規開発を行った、Ku帯の干渉型合成開口レーダシステムとインタフェロメトリ処理アルゴリズムについて述べる。 水平精度向上のため、広い帯域幅が取得可能なKu帯を選択し、航空機搭載用のSARシステムのH/Wを開発した.また、優れた垂直精度を得るため、新しい位相アンラッピングアルゴリズム("ICM-MCFアルゴリズム")の開発を行なった。 航空機によるフィールド試験を実施し、今回開発したアルゴリズムによって3次元地図を作成し、精度評価を行った。その結果、今回取得した3次元地図が、50cm×50cmのメッシュサイズにおいて垂直精度50cmを達成することを確認した。