アクティブノイズコントロール

摘要

アクティブノイズコントロール(ANC)のこの10年は，「地に足をっけた実用化の始まりの時代」と見ることができる。 1970年代後半から盛hになった本分野の研究開発は，1980年代，1990年代前半で一種のブームとなり，アルゴリズムの面，実用化の面で大いに研究開発が進hだ。 しかし，その研究開発も一段落し，実用化の面での限界も次第に明らかになり，少しその熱は冷めたかのように見られている。 しかしこの10年は，ANCを騒音対策のひとつの道具と考え，その限界も十分把握した上で，真に必要なところに実用化，商品化されるようになってきているのが実情である。