航空管制及び飛行方式に関連する空港周辺の騒音影響最小化へ向けた取り組み

摘要

空に道があることは広く一般に認識されていると思われるが，離陸直後，巡航高度などそれぞれのフェイズにおいて設置するための基準が異なることから，異なる名称が与えられている。航空機が空港を離陸して巡航高度まで上昇するときは「標準出発経路」，巡航高度で飛行するときは「航空路」と呼ばれる経路が設けられている。そして，航空機が空港に着陸するときは「標準到着経路」の他に，滑走路に着陸するまでの降下方式も含hだ「計器進入方式」と呼ばれるものがある。管制官の仕事は空港の滑走路から順序よく離陸し，着陸させるだけでなく，航空機同士が衝突しないように飛行中のどの段階においても航空機の動向を見張りつつ必要な指示を出していることは広く知られている。